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雑感

構図の勉強にいかが?

絵の要素として必要なことは色と形・・・・そして「構図」
四角い(丸い)画面に、「何を」どのような「場所に」描きいれるか、という問題は、色や形と同じように(いや、色や形以上に)大切な事柄です。この構図についてわかりやすく解説してくれている新書を見つけました。
構図がわかれば絵画がわかる(布施英利・著 光文社新書)
美術史の中に登場する様々な作品を事例に、作品の魅力に「構図」がどのようにかかわっているのかを著者の視点でひも解いています。たとえば、冒頭に紹介されているオランダの画家、フェルメールの風景画(デルフトの眺望)。画面手前左の二人の人物のあるなしを図版で紹介しながら、なんでもない風景が、この二人の人物を入れることによって広々とした美しい風景画に一変する「構図」の大切さを示してくれています。

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構図の意味を知ることは、絵を見るのが好きな人はより深く鑑賞できますし、描く人は、自分の作品をより魅力的に見せることができる。そんなことを考えさせてくれる内容です。文章も親しみやすく、きっとお役にたてる本です。デザイン表現科生徒諸君もぜひ読んでみてください。(K)

落書きの勧め

生徒のクロッキー帳の中をのぞいてみましょう。
そこには、課題に対しての生徒個々の取り組みの過程が生々しく残っています。それは、とても魅力的で個性にあふれた「考え」の宝箱です。ここに紹介する2年生の「アイデアスケッチ」は、現在、取り組んでいるポスター課題のアイデアスケッチです。なんとなく描いたもの、気持ちが入ってきっちり描いたもの、途中であきらめたアイデア、課題とは全く関係なさそうなスケッチ、それに落書き・・・・。これらすべてが「課題作品」として成立するわけではありません。しかし、この「考えること」が大事なのではないでしょうか?だから、「落書きも宝、描いたものは絶対消さない。」これがデザイン表現科の合言葉です。

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2年 福島クレアさん 記事のタイトルをクリックすると残りの画像が見られます

新年度始まる

新入生を迎え、新しい年度が始まりました。
・・・といっても、4月下旬、やっと落ち着いた感じです。

新しいニュースとしましては、
今年度から、1年生のカリキュラムが一部変更され、
「文書デザイン」がなくなり、「レイアウトデザイン」と
「素描」の実習科目が増え、より純度の高いデザイン・美術の専門学科となります。
それに加え、外部講師をお招きした授業が始まっています。

それでは、今年度もよろしくお願いします。


卒業生がやってきた

市高デパートも無事に終了しました。
二日間の来場者延べ人数、15.000人以上。
多くの人たちに愛されている行事であることを痛感させられます。
来てくださった方々、本当にありがとうございました。

さて、この行事には毎年、近状報告にと本学科の卒業生も多数訪ねてきてくれます。
就職した先で似顔絵のイラストはんこの原画を描いているUさん、大学で映像の勉強をしているKさん、染色会社に就職して夜勤明けの疲れた体で来てくれたY君・・・etc。その中の一人、Aさんもお母さんとふたりでやってきてくれました。Aさんは4年前の卒業生で、在校時は、「写真を勉強しようか?大学に行こうか?専門学校にしようか?」と、進学先をなかなか決めかねていた一人でした。そして彼女の最後に下した決断は「自分の好きな音楽に関わる仕事につく」でした。選んだ先は、音楽イベントのデレクション技術を学習する専門学校でした。その彼女は今、その夢を叶えてイベント会社に就職し、自分の好きなバンドのアシスタントマネージャーとなり、西に東にライブイベントの準備に奔走しているそうです。
「先生、今ね、コンサートの告知にポスター作ったり、ホームページ更新したりしてるんだけど、フォトショップやイラストレーター、それにドリームウェーバーもつかってるんだよ。学校で教えてもらって本当に良かったよ」彼女は言います。私は「将来、どうしたいの?」と訊くと「今は駆け出しのアシスタントマネージャーだけど、将来は自分で発掘したインディーズバンドをメジャーに登場させたいと思ってるんだ」その目はキラキラ輝いていてとても素敵でした。そして、本学科で学んだことを生かしてくれていることに嬉しく思いました。(K)

✽ドリームウィーバー・・・WEBデザインを制作するソフト

アクリル絵の具のこと

 本日は絵の具についてのお話を少ししたいと思います。
このブログをご覧になって頂いている方々の中で「あ、いいなー、私も油絵描いてみたいなー。日本画って難しそう。でも、カルチャー教室へ行ってまで教えてもらうのもなー」とか、「生徒にやらせてみたいけれど、材料揃えるの大変」と二の足を踏んでいらっしゃる方におすすめするのが「アクリル絵の具」です。
 もう、ご存知かと思いますが、この絵の具はいわゆる「水溶性」の絵の具ですが、乾くと水に溶けないという特徴を持っていて、乾きが早く、何よりも手入れが簡単な描画材料です。また仕上がった作品の耐久性も高く、保存状態が悪くても絵の具が剥げ落ちたり、亀裂を起こすようなことも少ないようです。
 アクリル絵の具には大きく分けて二種類あります。油絵具と同じく光沢があり、また粘性があって盛り上げたりすることもできる「リキテックス」、乾くと艶が消え、日本画の顔料や不透明水彩絵の具に近い表現ができる「アクリルガッシュ」などで、メーカーによって名前が違います。また、これらの絵の具を使って様々な表現が簡単にできるような特殊な補填材が用意されています。
 このように便利な絵の具ですが、「それでは、油絵や日本画にならないのでは?」と心配されるかもしれません。それではどこで油絵と日本画を描いている雰囲気を味わえるかと言うと、「キャンバスや綿布」に描くか「和紙や絹布」に描くか、ということになります。つまり、最初は支持体にこだわることをおすすめします。今やこの絵の具はプロ御用達で、下地にアクリル絵の具を使う画家も多くいます。
 今回ご紹介した2年生の「油絵・日本画」は、技法を体験する意味で本物を使いましたが、3年生で再び自作品を制作するときにはこの「アクリル絵の具」を積極的に使っていきます。(K)