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2012年08月

得意のイラストを活かす

特定非営利活動法人「震災から命を守る会」からの依頼でイラストを提供しました。このような単発の依頼は、選択科目の「ビジネスデザイン」「ビジュアルデザイン」という授業で取り組んでいます。古くからこのような依頼を引き受けて「手描きイラスト」として取り組んできた本学科、今はデザイン業界では定番のグラフィックソフト、「イラストレーター」「フォトショップ」を利用して制作しています。

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イラスト 3年生 貴瀬菜月さん

〜 もし、和歌山に地震や災害が起こったら? 〜 守ろう、わかやま!!

こちらのブログにも掲載されています。

形について、こんなこと発見しました

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7月31日に行われた和歌山県立美術館での鑑賞授業で、生徒たちが感じたことをピックアップしてみました。本日は「形について」。絵を描くのが得意か不得意か、好きか嫌いかの境目を決めるぐらい大切な要素「形」。生徒たちはこのことについて、どのようなヒントを得たのでしょう・・・

形について
A:想像で描くものは、実際にないような平面でしか作り出せないものを考え、実際にあるものを描くときは、いかにそのものに近く描くかを考えて描いている。
B:意味を考えなく描くのではなく、形とは意味を伝えるために描かれている(?)意味を伝える、意味のある形を描いている。これを初めて知って、好きな形を描くのではなく、伝えるための形を考えて描こうと思いました。(2年 K・A)

A:描きやすいとは思えない。難しいものほど頭がこんがらがってしまう。思っているように描けない。
B:ひとつのモチーフを描くにしても様々な表現や技法があり、今までより自由な発想で良いのだと感じた。ちょっと常識から外れていいんだ。(1年 H・M)

B:人によって、ひとつのものの捉え方が違うんだなー、と思った。クレーの言葉で「芸術とは目に見えるものを再現することではなく、芸術が見えるようにするのだ」というのが載っていて、考え方が面白いなー、と思った。(1年 Y・R)

A:立体的に描くように遠近法を使って描いたりします。本物と同じ形を紙に描くとき、紙の大きさに合わせて描くのが難しいです。
B:形には様々なものがあるけれど、基本的な形、円や正方形などだけを使っても表現できることがわかりました。(2年 I・K)

B:抽象的な形を組み合わせただけでも、具体的な形ができること。形が正確でなくても、それはれっきとした形であること。(1年 Y・S)

玉ねぎ三昧

1年生の1学期は、ほとんど基礎的な学習です。特にここ数年、観察力と描写力の育成に、同じモチーフを使ってさまざまな角度からアプローチしています。今年は玉ねぎ。まずは半切サイズの画用紙に一気に筆だけで描きました。これは「塗る」という作業になりがちな絵の具の使い方の発想を転換するため。たった2時間で描き上げています。次は、立体を観察して同じ形に再現する課題、塑像です。紙粘土を使うと白い玉ねぎの完成です。そして、その白い玉ねぎをデッサンします。つまり、立体を平面に置き換える作業の基礎を知ります。そして最後に紙粘土で作った玉ねぎに着色しますが、見た目の「色」を再現することによって、混色や重色の大切さを知るわけです。このように4月当初から生徒たちはひとつの玉ねぎをモチーフにさまざまな実技をこなしました。

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アクリル絵の具のこと

 本日は絵の具についてのお話を少ししたいと思います。
このブログをご覧になって頂いている方々の中で「あ、いいなー、私も油絵描いてみたいなー。日本画って難しそう。でも、カルチャー教室へ行ってまで教えてもらうのもなー」とか、「生徒にやらせてみたいけれど、材料揃えるの大変」と二の足を踏んでいらっしゃる方におすすめするのが「アクリル絵の具」です。
 もう、ご存知かと思いますが、この絵の具はいわゆる「水溶性」の絵の具ですが、乾くと水に溶けないという特徴を持っていて、乾きが早く、何よりも手入れが簡単な描画材料です。また仕上がった作品の耐久性も高く、保存状態が悪くても絵の具が剥げ落ちたり、亀裂を起こすようなことも少ないようです。
 アクリル絵の具には大きく分けて二種類あります。油絵具と同じく光沢があり、また粘性があって盛り上げたりすることもできる「リキテックス」、乾くと艶が消え、日本画の顔料や不透明水彩絵の具に近い表現ができる「アクリルガッシュ」などで、メーカーによって名前が違います。また、これらの絵の具を使って様々な表現が簡単にできるような特殊な補填材が用意されています。
 このように便利な絵の具ですが、「それでは、油絵や日本画にならないのでは?」と心配されるかもしれません。それではどこで油絵と日本画を描いている雰囲気を味わえるかと言うと、「キャンバスや綿布」に描くか「和紙や絹布」に描くか、ということになります。つまり、最初は支持体にこだわることをおすすめします。今やこの絵の具はプロ御用達で、下地にアクリル絵の具を使う画家も多くいます。
 今回ご紹介した2年生の「油絵・日本画」は、技法を体験する意味で本物を使いましたが、3年生で再び自作品を制作するときにはこの「アクリル絵の具」を積極的に使っていきます。(K)

油絵演習作品紹介

作品サイズはB4用紙サイズぐらいの「F6]のキャンバスに描いています。先に紹介した日本画とは違ってリアルですね。
この課題は二学期には入れ替わって受講し、日本画、油絵それぞれを体験します。さて、どちらが自分にあった描画材料と技法なのか、生徒たちはこの体験を活かして3年生で個人作品に挑みます。(K)

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初めての油絵

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7月30日の記事で日本画演習の作品を紹介させていただきましたが、それと同じ時期にクラスの半数の生徒は「油絵」を学習します。巷では日本画と比べてポピュラーな画材ですが、初めて扱うと、もしかしたら日本画の画材より扱いにくいかもしれません。それは、絵の具の扱い方で最も難しい色を重ねていく「重色」技法が油絵の醍醐味にもかかわらず、塗った絵の具がなかなか乾かないからです。水を使う水彩画やアクリル絵の具は、油を使う油絵具より乾燥時間が早く、案外自分のペースで絵の具を画面に置いていくことができますが、油絵はなかなか乾燥しない。慌てて塗ってしまうと、キャンバスの上で絵の具が混ざってしまってどんどん色が濁ってきます。それがクリアできれば、油絵独特の変幻自在のマチエールや深い色味が楽しい画材となります。

3年生、鑑賞ツアー in 愛知

1,2年生は地元の美術館で鑑賞授業。
3年生はちょっと遠くまで足を運んで一泊研修。
本学科では「夏季研修旅行」という名で、独自の行事を行っています。参加者は3年生で、夏に行われる各地の展覧会の中からいくつかの美術館の展覧会をはしごして見に行くという企画です。今年は8月1日、2日にかけて、名古屋を中心に4つの美術館で開催されている展覧会を見学し、最後は知多半島の付け根にある常滑で作陶体験をしてきました。

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※ 館内の展示見学の画像は許可を得て掲載しています

見学した展覧会は・・・・
豊田市美術館
「カルペ・ディエム 花として今日を生きよ」他、現代美術作品
愛知県美術館
「マックス・エルンスト展」シュールレアリスムの巨匠の回顧展
名古屋ボストン美術館
「ボストン美術館展」日本美術コレクションを中心に
名古屋市美術館
「大エルミタージュ美術館展」ルネサンスから20世紀美術まで
・・・と、バラエティに富んだ内容となりました。生徒たちは美術史に登場する作家達の作品に、それぞれの思いをもって見入っていました。(K)